60×40 Canvas, Oil
結核から回復して日本を出るようになった。
ちょうど知人がベトナムや上海で働いていることで、ウェブサイト制作や当時まだ流行っていたAdobe Flashの講師として現地へ呼んでもらうことになった。それが終わると、また旅をはじめる。そういう時期だった。
2年前の旅で一緒に過ごした楽(らく)さんとチェンマイで再会した。カッパドキアの宿ではじめてあって、アレッポやカイロやダハブを一緒に周った。
楽さんは、ぼくの作品に興味を持ってくれた人の一人で、肖像画を描いてくれないか、という話をもらった。その時借りていたチェンマイの僕の部屋へ通ってもらって、油彩を試した。
凄みが前面に出たが、楽さんの一部をたしかに切り取れと思う。
楽さんにも気に入ってもらえ、僕自身の自信も深めてた作品となった。