Bobo-Dioulasso, Burkina Faso

Mural

この旅をはじめてから、たくさん絵を描くようになり、ブルガリアから始めた壁画チャレンジは、シリア、イエメン、エジプトで自信をつけて、西アフリカのブルキナファソという国では、ホテルの入り口ゲートに描かせてもらうことに成功した。

トルコ辺りから仲良くなった旅人たちと一緒にシリアやイエメンを回ってエジプトに飛んだ。エジプトからはその仲間の中のさらに親しい人と西アフリカへ飛んだ。プラックアフリカと呼ばれる地域で、特になんの前情報も持たずに、黄熱病のバクシネーションだけをして最初の国ガーナへ入った。ガーナは日本ではカカオで有名だから誰でもしっているが、その上に位置するブルキナファをのことは知らなかった。

この後に訪れるマリの人たちとあわせて、彼らは公用語としてフランス語を話す。ガイドともなると英語に加えて彼らの国に多く住む部族の言葉も合わせて3,4カ国語を操る優秀っぷりなのだが、実入りは少ないと嘆いていた。日本では特別な能力がなく、生活のために金を稼ぎたいという熱い気持ちを持っていなくても月に15万円くらいは稼げるのではないだろうか。

いろんな国を回って、多くの生き方をみると、金が全てではないという本質的なことに簡単に気づけるのだが、そうは言っても貧困から抜け出せるくらいの金がないことには、幸せだということは簡単ではない。どれくらいの金があれば幸せになれるのかなんて、人それぞれに違うわけで、そんな人達たが一様に金が全てではないとかまずは金を手に入れないと他人に優しくなんかできっこないとか、やっぱり大金が欲しいんだとか言って、生活を見せびらかしあって、混沌としないわけがない。「大衆から距離をおけ」村上龍か誰かの何かの小説の誰かがそんなことを言ってたっけ。

足るを知る経済

Djenné, Maliでの壁画
Djenné, Maliでの壁画