ブルキナファソの北に位置するマリのモプティという街で描いたスケッチ。
ドゴンという村を訪ねるのにボロボロのセダンで砂漠を走った。その時に車から流れていたテープは「Tiken Jah Fakoly」というイカしたReggaeミュージシャンの曲。
ライブ映像を見ても分かる通りパリでも大人気で、西アフリカでも皆に知られているらしい。メキシコでは「マヌ・チャオ」という国民的人気のシンガーがいて、タイにも「カラバオ」がいる。日本だと「美空ひばり」くらいにまで戻る必要があるだろうか。すでに私の世代では美空ひばりという名前と川の流れのようにを知っているくらいだ。
イエメンから一緒に旅をしていた日本人女性とガイドを雇って砂漠をひたすらに歩いた。タフなガイドになかなかついていけず、僕らが学んだドゴンの言葉は「デゲデゲ」。僕ら二人はいつもガイドの背中に向かって「ゆっくり〜、ゆっくり〜」と叫んでいた。